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- 私は、自動車の普通免許を持っていますが、先日この免許では小型トラックは 運転できないと聞きましたが、本当ですか?
- 本年の3月12日に、改正道路交通法が施行
されました。
主な改正点は、①準中型運転免許の新設、
②75歳以上の高齢運転対策推進(臨時
適正検査制度の見直しと、臨時認知機能
検査・臨時高齢者講習制度の新設)の2点
です。
今回は、多くの企業で影響を受けること
になると思われる、「準中型運転免許の新設」
について、改めてチェックすべきポイントを
ご案内します。
◆「準中型免許」とは?
準中型免許は、満18歳以上から取得できる
免許です。普通免許と中型免許の間に新設
され、車両総重量7.5トン未満、最大積載量
4.5トン未満までの自動車(いわゆる
「2トントラック」まで)を運転することが
できます。
準中型免許で運転できるトラックは、
例えば宅配便やコンビニの配送、建設や
土木などの資材運送など、利用の範囲が
幅広いのが特徴です。
特に運送業界は人手不足が深刻な状況
ですが、準中型免許は18歳以上であれば
それ以前の運転経験を問わずに取得する
ことができますので、高校を卒業してすぐに
就職しようとする人や、大学生・専門学校生
のアルバイト等、準中型免許の取得により
人材の活用の幅が広がることが期待
できます。
◆事業場の留意点
一方で、普通免許で運転できる車両の
範囲が狭くなる(車両総重量5トン未満
だったものが、改正後は同3.5トン未満
となる)ことに注意が必要です。
平成19年の道路交通法改正による
「中型免許」導入の際は、運転免許の
区分が変更されたにも拘らず、事業主
や運転者による運転免許証とトラックの
自動車検査証の照合が十分には
行われませんでした。
そのため、普通免許では運転できなく
なったトラックを従来通りに運転した
ため、警察に無資格・無免許運転で
検挙され、行政処分を受けるケースが
多発しました。
違反自体は単なる「ミス」「勘違い」が原因
であったとしても、そこから事故や違反
項目が芋づる式に出てくることで、処分が
予想以上に厳しくなるケースも決して少なく
ありません。
トラックを運転させる事業場では、各人が
運転することができる車両の範囲について、
しっかり確認することが求められます。