社会保険庁は、2007年の年末から2008年の秋にかけて、すべての
年金受給者と加入者(約1億900万人)に対して、「ねんきん特別便」の
発送を行いました。しかし、思ったほどの効果は上がっていないようです。
この「特別便」への回答率は、昨年12月末時点で63%にとどまっており
(そのうち約14%に当たる991万人が自分の記録に「漏れ」や「間違い」が
あると回答しています)、当初の予想よりもだいぶ低い結果となっています。
そして、今年の4月からは、年金加入者(国民年金・厚生年金の被保険者、
約7,000万人)に対し、「ねんきん定期便」の送付が始まります。
社会保険庁は、これにより年金記録の「再点検」を求めるとしています。
なお、送付の周期は「毎年誕生月に送付」となっています。
この「定期便」では、「特別便」とは異なり、記録の改ざんなども見抜ける
ような工夫がなされるようです。
自分の年金加入記録(履歴)に加え、(1)標準報酬月額、(2)将来の
年金見込額、(3)保険料の納付実績も記載されることとなっています。
また、この「定期便」には、基本的には以下のものが封入されることに
なっています。
(1)定期便の本体
(2)説明書(冊子)
(3)回答票
(4)返信用封筒
なお、自分の年金記録漏れに気付いていない加入者については、
記録漏れを申し出るためのヒントとして、記録が漏れている期間を
示す書類(「あなた様の年金加入記録に結び付く可能性のある記録の
お知らせ」)が同封されることになっています。