実際に入社してから、求人票の記載内容と労働条件
とが異なり、それがトラブルに発展することが少なく
ありません。
また、求人票を事前にしっかり確認し、就職や転職
を行うという求職者も増えています。
これに関連し、先日、厚生労働省からハローワーク
におけるこれらの労働条件の相違に係る申出等の
件数が公表されました。
この結果を見ると、相違に係る申出等の
平成28年度の件数は9,299件であり、前年度
の10,937件に比べ、15.0%の減少となり
ました。申出等の内容の上位は、
「賃金に関すること」が2,636件(28%)、
「就業時間に関すること」が1,921件(21%)、
「職種・仕事の内容に関すること」が
1,311件(14%)となっています。
これらの要因としては「求人票の内容が
実際と異なる」が3,608件(39%)、「求人者
の説明不足」が2,335件(25%)となっており、
これらは前年度よりも割合が増えています。
企業としては、求人を行う際には、求人票
の内容が最新のものになっているのか
点検し、また営業所や支店で求人を行って
いる場合は、担当者が正しい内容で説明
できるように教育を行うことが求められます。
(2017年9月28日)