パートタイマーの平成28年12月の平均時給は、
関東4都県(東京、神奈川、埼玉、千葉)で
1,020円、東日本で1,000円でした(アイデム
「人と仕事研究所」が3月3日に公表し
た集計結果による)。
職種別では、「専門・技術職」で前年
同月比マイナス88円の1,203円と
なったほかは、「事務職」
「販売・営業職」「フードサービス職」
「運輸・通信・保安職」
「製造・建設・労務職」「その他」
のいずれもプラス7~68円で
増額しました。
伸び率が高かったのは、
「運輸・通信・保安職」の
前年同月比プラス68円の1,057円と、
「フードサービス職」
の同プラス12円の924円でした。
関西3府県(大阪・京都・兵庫)は
990円で前年同月比9円プラス、西日本
は969円で同プラス16円と、いずれも
関東4都県の2円プラス、東日本の
8円マイナスを上回りました。
職種別では、東日本と同様、
「専門・技術職」で前年同月比マイナス
27円の1,267円となったほかは、
いずれも9~44円プラスでした。
伸び率が高かったのは「販売・営業職」
の前年同月比プラス44円の893円、
次いで「製造・建設・労務職」の
同プラス37円の927円でした。
この点は、東日本と異なる結果です。
集計結果は、平成24年1月から
48カ月間の推移をみることができますが、
全体で、東日本は970円から
1,000円、西日本は919円から969円と、
プラス傾向が続いています。
ところが、「専門・技術職」は前年同月比で
東京都区部や神奈川県はマイナス107円、
京都府はマイナス200円と、兵庫県でプラス
108円となった以外、いずれもマイナスです。
この「専門・技術職」とは、
看護師・准看護師、看護助手、
薬剤師、歯科衛生士、歯科助手、介護福祉士、
介護ヘルパー(2級以上)、保育士です。
いずれも人手不足が深刻な職種で、
時給のマイナスに
よりさらなる悪化が懸念されます。
厚生労働省では、これらの職種における
処遇改善に対する助成金も設けています。
ご興味あれば、その活用を検討してみては
いかがでしょうか。
(2017年3月25日)