日本年金機構では、公的年金記録を確認できるインターネットサービス
「ねんきんネット」の運用を2月末から始めました。
従来の「ねんきん定期便」よりも情報が新しく、かつ情報量も多いため、
わかりやすく簡単に自分の記録を確認することができるとのことです。
特徴は、加入開始時から直近(原則として約1カ月前)までの自分の
加入記録のすべてをいつでも確認できることです。定期便では、毎年
の誕生日前に送付されるだけで、且つ記録も2010年度分からで、
35歳、45歳、58歳以外の加入者については、誕生月の直近1年間分に
限定されていました。
制度ごとの加入記録や加入期間の合計についても、ネットのほうが
情報は豊富です。国民年金保険料の納付状況のほか、厚生年金では
勤務先名称や標準報酬月額などが月単位で表示されます。
ネットは、2011年度分の定期便に記載された固有のアクセスキーを
入力すれば、即時にID・パスワードを取得でき、自分の年金記録に
随時アクセスできるとのことです。
今年度の定期便が届いていない人であっても、インターネットを
通じて登録すれば5日程度でID・パスワードを取得できるそうです。
年金制度はとても複雑な仕組みですが、このネットをうまく活用する
ことで、年金制度への理解が進むことが期待されています。
又、年金機構では今秋をめどに年金額が試算できる機能も追加する
方針を明らかにしています。
(2011年5月)