インターネット関連サービス会社の発表によると、2012年10月時点
の日本国内におけるフェイスブックユーザーは推定1,621万人と、
アジア圏内で5番目に多い国となっています
(1位インド、2位インドネシア、3位フィリピン、4位タイ)。
企業の採用活動においても活用されることが増えてきたフェイスブック
(以下、「FB」)ですが、利用マナーを巡る問題も増えてきています。
「ソーハラ」とは、「ソーシャルメディア・ハラスメント」の略称で、
ソーシャルメディア上におけるハラスメント行為を指しますが、主に、
上司の部下に対する「『友達』承認」の強要や、上司の書込みに対する
「いいね!」反応の強要などを指すものとして使われているとの
ことです。ソーハラ被害にあったユーザーの中には「上司からの友達
申請を承認したが、プライベートの友人とのやり取りまで知られるのが
イヤでFBへの書込みをやめてしまった」という人もいるようですが、
加害者となっている上司は、自身のハラスメント行為についての認識が
低いようです。FBには、閲覧者が「いいね!」ボタンをクリックする
と投稿者に自分が共感したことを伝えられる機能があるとのことですが、
記事を投稿する度に「いいね!」を押されると、「監視されている
みたいだ」と感じる人が多いようです。
また、FB上での人脈拡大は「友達申請」と「承認」から始まるとの
ことですが、若いサラリーマンの多くは、上司からの友達申請は
好ましく思っていないようです。
さらに、FB上のプライベートな書込みについて、
「あれどうなったの?」などと職場で話題にされることも嫌だと
感じる人が多いようです。
FBユーザーとして、共感を持って接しても相手が同じ会社の部下
の場合は、パワハラと受け止められることもあるようです。
サラリーマンの人間関係は益々ややこしいことになってきたようです。
(12年10月24日)